2004-04-18 011:犬 tanka 題詠 ゆつくりと生たることを失えし愛犬の名を持ったかたまり 注射器を構えた我をじつと見る犬の眼に映り込む青 夕日にも質量がある 犬の眼で一途な闇を見据えて生きる短歌日記,短歌日記連作,短歌日記本歌取り“眼”は「まなこ」だったり「め」だったりしますが、てけとーに字数合わせて読んでください。 わんこの視界は基本的に青と緑で構成されているとのことで、色盲とはちょっと違うらしいですが、赤は認識できないそうです。 無彩なる世界に棲みて犬の眼(め)にくれなゐもまた闇かも知れず (水原紫苑)